まっさんのWEBマーケティング・メモ

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ドラッカーが注目するキーワードは?

『テクノロジスト』

それが最近、ドラッカー氏が注目しているキーワードみたいだ。
以下は、日経情報ストラテジーから抜粋させて頂く。

マネジメントについてドラッカー氏に聞くと、すぐに出てきた言葉が「テクノロジスト」だった。初めて聞く言葉だったので、定義を聞くと、自宅の近所にある病院の循環器科で働く女性看護師の話になった。

 その女性はとても親切で評判もいい。スキルも高いので、引き抜きの話もよく
来る。管理職になる機会もある。しかし、彼女はプロとしての今の仕事と循環器
科にこだわり、給与やポストにそれほどこだわっているわけではない。これから
そうした働き方をする人物がどんな職業にも増えてくるだろう。そんな話を強調
した。

 ドラッカー氏のテクノロジストの考えは、マネジメントから一歩踏み出した概
念と思っている。マネジメント(経営管理)には、ワーカーら管理対象となる部
下がおり、個々の力を最大限に引き出して、組織力を強めることが要帝にある。

 ただテクノロジストが増えると組織のあり方は変わる。各自の仕事の専門性が
高く、さらに自立的に自身を管理する。時間帯効果など計数管理も自分で行うか
ら「テクノロジスト」というわけだ。だとすればマネジメントは、テクノロジス
トに対して、管理というよりも把握が主な仕事になる。

 そこからドラッカー氏の話は「名称はCIO(最高情報責任者)でも何でもいい
が、チャンスを増やして企業価値を高める仕事をすることが大切」と発展した。
ドラッカー氏は高齢のせいでこちらの質問を聞き返すことはあっても、決して意
味を取り違えたり、話の要点がずれたりすることがなく、「さすが」と感心した
ものだ。

 ドラッカー氏があえてCIOといったのは、マネジメントにとって情報の整理と
活用が重要な仕事になるとの認識があったからだ。単なる社員の管理では、付加
価値を生む仕事にならない。

 テクノロジストを増やす職場風土を作り、彼や彼女らの研究テーマや完成度、
その分野に関する外部の市場動向を把握して、企業の進路を決めていくことが大
切。そこで出番となるのがCIOらによるIT(情報技術)活用なのだ。自社のテク
ノロジストの把握から、それが自社にもたらす競争力強化、さらに今後の戦略な
どをITで構築することこそ、新しいマネジメントの概念なのだ。今の言葉で言え
ば「タレントマネジメント」もそれに含まれるだろう。

 まさにそれは今の日本企業に当てはまる。新しい市場を切り開くには、専門性
が高く、かつ斬新な発想を持つテクノロジストの存在が欠かせなくなっている。
同時にそうした社員を育て管理する新しいマネジメントのあり方も求められてい
る。経営資源を最大限活用するためには、ドラッカー的なマネジメントとITの活
用が不可欠なのだ。

 ドラッカー氏が何度も右手を振りながらCIOやITの役割について力説していた
ことを今でも思い出す。

 マネジメントとITが融合する時代が来ている。日経情報ストラテジーでは12月
から「ドラッカーとIT」をテーマにリーダー講座を開設する。講師は長年、CIO
養成講座で教える森岡謙仁氏。ドラッカーの研究者としても知られる森岡氏は、
CIOの役割を踏まえた上で、ドラッカーとITから新しいマネジメントを考えるこ
とがこれからの時代のマネジャーの役割と説く。どんな役職にいる方も、新市場
の開拓や新製品の開発を考える時には、ドラッカー式テクノロジストを活かす手
法と、IT経営の概念の双方から考えると突破口が見つかるはずだ。

                  (酒井 耕一 =日経情報ストラテジー)

事業を率いる責任者クラスの育成とあわせて、『テクノロジスト』の育成も必須になってくる。
この両輪がまわっている会社は、非常に強い会社となる。

機能別組織にとっては、意識しなくてもテクノロジストは自然とできあがっていると思うが、
事業部制組織をとっている組織では、そうはいかない。
組織を横断してテクノロジストを育てる仕組みをもっておかなければ、
テクノロジーは死滅しかねない。

機能別であれ、事業部別であれ、
『テクノロジスト』を育て、
『テクノロジスト』が保有している知識・スキルを、他の人々に還元する仕組み
がマネジメントの重要課題となる。